転移を有する去勢感受性前立腺癌(mCSPC)に対する初期治療は以下の4要素から構成される1)

①全身治療:ホルモン療法[アンドロゲン遮断療法(ADT)]を基本とし,有効な薬剤を初期段階から使用して去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)の顕在化を遅らせる。

②局所治療:転移量が比較的少ない場合に原発巣への局所治療を追加する。

③ADT副作用対策:骨修飾薬併用による骨粗鬆症対応,日常生活での身体活動性維持の指導によるサルコペニア対応などを行う。

④症状の緩和:診断時有症状の場合に行う。