Special Articles
基礎 前立腺癌におけるエクソソーム研究の現在地
掲載誌
ESPOIR
Vol.7 No.1 15-22,
2024
著者名
占部 文彦
/
木村 高弘
記事体裁
抄録
/
連載
疾患領域
癌
/
泌尿器
診療科目
腫瘍内科
/
泌尿器科
媒体
ESPOIR
Key Words
前立腺癌
/
癌微小環境
/
エクソソーム
/
細胞外小胞
/
リキッドバイオプシー
エクソソームは,あらゆる細胞が分泌する直径100nm程度の脂質二重膜に包まれた小胞顆粒であるが,従来のサイトカインやケモカインなどの細胞間コミュニケーションツールに加わる新たな傍分泌因子として,近年大きな注目を集めている。特に癌領域において多くの報告がなされ,癌の進展のさまざまな局面においてエクソソームが関与していることがわかってきた。さらに,疾患バイオマーカー,エクソソームを標的とした治療法やエクソソームを用いた治療法といった臨床応用も注目されている。本稿では,特に前立腺癌に関する最新の知見を解説する。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。