【特集 院内・施設内感染症対策の最前線】
2.院内・施設内感染症に関わる胃腸炎ウイルス
掲載誌
感染制御と予防衛生
Vol.2 No.2 10-15,
2018
著者名
片山 和彦
記事体裁
特集
/
抄録
疾患領域
消化器
/
感染症
診療科目
消化器内科
媒体
感染制御と予防衛生
感染性胃腸炎の原因となるウイルスのうち,度々施設内感染や院内感染を引き起こして問題となるウイルスには,ノロウイルス,サポウイルス,アストロウイルス,ロタウイルスがある.これらのウイルスは,嘔吐物や便などの排泄物を介してヒトからヒトへと伝播しやすく,一般的なアルコール系消毒薬で不活化しにくい性質がある.また,ロタウイルス以外,有効なワクチンも開発されておらず,感染制御が難しい.本稿では,ノロウイルス,サポウイルス,アストロウイルスについて概説する.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。