新刊
【特集 たるみ治療 機器vsスレッドリフトvsフェイスリフト】
Feature Articles 特集論文 4.スレッドリフトの効果と限界
掲載誌
Bella Pelle
Vol.11 No.2 30-34,
2026
著者名
吉田 由佳
記事体裁
抄録
/
連載
/
特集
疾患領域
皮膚疾患
診療科目
皮膚科
/
形成外科
/
美容外科
/
美容皮膚科
媒体
Bella Pelle
スレッドリフトの起源は顔面神経麻痺の静的再建の時代から始まる.1950~70年代には顔面神経が回復しない症例で,おもに顔面の顕著な左右差をなくすために,口角挙上目的でナイロン糸などの溶けないスレッドが使われていたのが始まりである.その後,1980年代になると筋膜移植や非吸収糸を筋膜や骨膜に固定する口角挙上術が発展し,2000年代になってようやく医療目的と美容医療目的に大きく枝分かれしていくこととなる.
現在美容医療で用いられているスレッドは,そのような歴史を経て発展した美容医療分野での集大成と思っていただくとわかりやすい.具体的には,美容医療では非吸収糸よりも吸収糸(後述するPDOなど)が発展を遂げた.また,内出血などを最小限に抑えながら低侵襲にリフトアップ効果をもたらすことができる,カニューレにコグ(棘)付きのスレッドを用いたフローティングタイプのスレッド処置が主流となった.十数年前は筋膜に縫合するスレッドリフトが主流であったが,それらは時代のトレンドからは外れ,より臨床的に簡便で安全であり,シンプルな治療が主流になってきている.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

