【特集 にきび痕・毛穴】
Feature Articles 特集論文 3.肥厚性瘢痕・ケロイドの治療
掲載誌
Bella Pelle
Vol.10 No.2 22-27,
2025
著者名
山𦚰 聖子
記事体裁
抄録
/
特集
疾患領域
皮膚疾患
診療科目
形成外科
/
美容外科
媒体
Bella Pelle
肥厚性瘢痕・ケロイドは,日常診療において比較的よく遭遇する疾患である.肥厚性瘢痕は手術や外傷,熱傷などによる創面が治癒したのちに発生し,もとの瘢痕の大きさを超えて拡大することはなく,数年を経て軽快することが多い.一方,ケロイドは手術や外傷などから生じることもあるが,虫刺されや予防接種,尋常性痤瘡など,通常であれば瘢痕を残さず治癒するような病態からも発生し,もとの瘢痕の大きさを超えて増大し続ける.また,肥厚性瘢痕・ケロイドともに,瘙痒や疼痛を伴い,硬く隆起した硬結を形成し,整容的にも問題となることがある.本稿では,これらの病態とその治療について述べる.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。