美容皮膚科講義
              
 Paper No.2 メンデルランダム化解析により腸内微生物4種と尋常性痤瘡との独立した因果関係が明らかになる
                  掲載誌
                
 
                  Bella Pelle
                  Vol.9 No.4 51,
                  
                    2024
                  
 
                    著者名
                  
  
                          山田 秀和
                        / 
                          根本 美穂
                        / 
                          松本 彩希
                        
 
                    記事体裁
                  
  
                          抄録
                        / 
                          連載
                        
 
                    疾患領域
                  
  
                          皮膚疾患
                        
                    診療科目
                  
  
                          皮膚科
                        / 
                          美容皮膚科
                        
 
                    媒体
                  
 
                      Bella Pelle
                    
 
                    Key Words
                  
  
                          尋常性痤瘡
                        / 
                          腸内微生物
                        / 
                          メンデルランダム化解析
                        / 
                          腸脳皮膚相関
                        
本研究では,腸内微生物と尋常性痤瘡(acne vulgaris)との因果関係を明確にするために,メンデルランダム化解析(mendelian randomization;MR)を使用した.MRは,遺伝的変異を用いて腸内微生物と痤瘡の因果関係を推定する手法で,観察研究に伴う交絡因子や逆因果性の影響を大幅に減少させる利点がある.従来の腸脳皮膚相関(gut-brain-skin axis)に関する研究は,多くが観察研究に依存しており,腸内微生物と皮膚疾患との関連性を示すにとどまり,因果関係を特定するには至っていなかった.
          ※記事の内容は雑誌掲載時のものです。