美容皮膚科に必要な外科的Option & Technique
              
 第30回 レーザー治療:ナノ秒とピコ秒の比較:蒙古斑,異所性蒙古斑の治療
                  掲載誌
                
 
                  Bella Pelle
                  Vol.9 No.3 76-78,
                  
                    2024
                  
 
                    著者名
                  
  
                          山下 理絵
                        
 
                    記事体裁
                  
  
                          抄録
                        / 
                          連載
                        
 
                    疾患領域
                  
  
                          皮膚疾患
                        
                    診療科目
                  
  
                          皮膚科
                        / 
                          美容皮膚科
                        
 
                    媒体
                  
 
                      Bella Pelle
                    
 蒙古斑の原因は胎生期のメラノサイトの残存と考えられている.メラニンを生成するメラノサイトは,通常は色素生成するために表皮へと移動するが,蒙古斑は真皮に溜まった状態である.メラノサイトは腰部で活発に働くため,腰部,殿部に現れることが多い.蒙古斑は黄色人種に多く,出生時にはほぼ100%存在する.しかし,就学時までに自然に消失することが多い.出生時99.5%,5歳時62%,10歳時6%の出現率で,10歳時に存在するものは,成人になっても残存する.殿部に存在するものを蒙古斑,そのほかの部位に存在するものを異所性蒙古斑と呼ぶ.保険適用になるのは,異所性蒙古斑のみである.
          ※記事の内容は雑誌掲載時のものです。