多血小板血漿(platelet rich plasma;PRP)療法は,患者自身から採取した血液を遠心分離し得られた血清から,培養を行わずにPRPを作製し,血流豊富な皮膚や皮下組織に注入することで,老化した皮膚の修復や,創傷治癒促進の効果を得る治療法である1).現在,美容医療領域をはじめ,さまざまな医学分野で応用されている.血小板には炎症,血管新生,幹細胞や細胞増殖に影響を与えるサイトカイン・成長因子が豊富に含まれており,それらが組織再生や創傷治癒効果をもたらすことが知られている.本稿ではPRP療法の美容医療領域での応用,すなわちシワ・たるみなど老化した皮膚の若返りや脱毛症の治療などについて述べ,それらの利点をまとめる.
                【特集 細胞外マトリックス】
              
 Feature Articles 特集論文 2.PRP(多血小板血漿)療法のメリット―FGF併用によるリスクを含めて―
                  掲載誌
                
 
                  Bella Pelle
                  Vol.9 No.2 18-23,
                  
                    2024
                  
 
                    著者名
                  
  
                          杉野 宏子
                        
 
                    記事体裁
                  
  
                          抄録
                        / 
                          特集
                        
 
                    疾患領域
                  
  
                          皮膚疾患
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                          美容外科
                        / 
                          美容皮膚科
                        
 
                    媒体
                  
 
                      Bella Pelle
                    
 
          ※記事の内容は雑誌掲載時のものです。