美容皮膚科に必要な外科的Option & Technique
第25回 赤ら顔 ④正中部母斑ほか
掲載誌
Bella Pelle
Vol.8 No.2 70-72,
2023
著者名
山下 理絵
記事体裁
抄録
/
連載
疾患領域
皮膚疾患
診療科目
皮膚科
/
美容皮膚科
媒体
Bella Pelle
赤ら顔シリーズの最後に,顔の赤みを主訴に受診した正中部母斑および20歳代女性に多い疾患に関して述べる.
前額部の赤みのほとんどが,正中部母斑の残存である.正中部母斑とは,毛細血管が機能的に拡張した状態で,出生時より存在する.顔面正中部にあるものをサモンパッチ,項部にあるものをウンナ母斑と呼んでいる.常染色体優性遺伝である.本疾患は3歳ごろまでに90%は自然消退するといわれているため,早期の治療適応はないとされている.しかし,成人まで残存することもある.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

