美容皮膚科講義
第14回 表現型から遺伝子変異がわかる
掲載誌
Bella Pelle
Vol.5 No.2 49,
2020
著者名
山田 秀和
記事体裁
連載
/
抄録
疾患領域
皮膚疾患
診療科目
形成外科
/
皮膚科
媒体
Bella Pelle
見た目の科学という領域に注目が集まっている.見た目の意味,見た目の価値へも興味が及んだ.では,見た目とは何か.見た目は「表現型」と考えてきた.表現型とは,平凡社世界大百科辞典第2版によれば「生物のもつ遺伝的特徴はその生物固有の遺伝子型によって規定されるが,それが形,色,大きさ,機能といった表面から観察できる形質として現れたものを表現型という.本来は表現型という語は生物1個体のもつすべての形質の総和に対して用いられるものであるが,特定の形質についてのみ用いることもある.遺伝子型から表現型が発現するまでの過程には各種の遺伝的調節機構が働いており,発現の時期や個体における発現の場所が規定される」という.古典的遺伝学では,遺伝性がみられる形質(表現型)からその原因となる遺伝子を探してくるフォワードジェネティクス(順遺伝学)を行ってきた.一方,この30年近く,特定の遺伝子を選択的に欠失・破壊することによって,その遺伝子の機能を解析するリバースジェネティクス(逆遺伝学)が主流となった.表現型の特定が複雑で難しいためだ.AI,とくに折り畳みニューラルネットワークが,この領域で,解決策を示してきている.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

