目でみる肺高血圧症
胸部X線動態撮影システムと肺高血圧症
掲載誌
Pulmonary Hypertension Update
Vol.10 No.2 4-8,
2024
著者名
山崎 誘三
記事体裁
抄録
/
連載
疾患領域
循環器
/
呼吸器
診療科目
循環器内科
/
呼吸器内科
媒体
Pulmonary Hypertension Update
胸部X線動態撮影とは,広画角のフラットパネルディテクタとX線をパルス状に連続照射可能な照射装置を用いて,胸部全体の連続X線動画を撮影するシステムである。この連続動画を,最新の画像解析技術を詰め込んだワークステーションで処理することで,さまざまな生態情報の取得が可能となる。1回の撮影でかかる線量は0.8~1.7mGy程度であり,国際原子力機関が定める胸部X線写真正面像+側面像の基準と同等かそれ以下である。
得られる情報は大きく分けると2種類あり,呼吸を行いながら撮影した場合には「臓器(肺,胸壁,横隔膜)の動きや換気」に関する情報が,息止めをしながら撮影した場合には「肺血流」の情報が取得できる(図1)。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

