欧州心臓病学会・呼吸器学会(European Society of Cardiology/European Respiratory Society:ESC/ERS)2022から発表されたガイドラインでは,肺高血圧症(pulmonary hypertension:PH)の基準が平均肺動脈圧(mPAP)≧25mmHgから>20mmHgへ変更となり,肺動脈性肺高血圧症については肺血管抵抗(PVR)3Wood unit(WU)から2WUへの変更が行われた1)。心エコー指標,カットオフ値については過去のデータからは大きな基準値の改訂は不要であるとの判断のもと大きな改訂は行われなかったものの,PHの可能性を示唆する所見として,三尖弁輪収縮期移動距離(tricuspid annular plane systolic excursion:TAPSE)と推定肺動脈収縮期圧(estimated systolic pulmonary artery pressure:sPAP)の比であるTAPSE/sPAPが追加となった(表1)1)2)