「ポイント」
・アベマシクリブが新たに承認を受けた。パルボシクリブと同様にCDK4およびCDK6とcyclin Dとの複合体の活性を阻害し,リン酸化Rbを阻害することで抗腫瘍効果を発揮する。
・MONARCH 2試験,MONARCH 3試験で内分泌療法との併用によりそれぞれ無増悪生存期間を有意に延長した。
・サブグループ解析結果ではアベマシクリブは内分泌療法に感受性の低い患者により効果が高い可能性が示された。
・副作用の出現頻度について,ほかのCDK4/6阻害薬と比べると好中球減少は低く,下痢は高かった。