骨修飾薬(bone modifying agents:BMA)は骨転移を有する悪性腫瘍に対して病的骨折などの骨関連イベントのリスク減少を目的として,日常診療で使用されている。一方で,BMAは術後療法として使用することで,骨折リスクの低下だけでなく,癌自体の再発抑制効果がある可能性が示唆され,その有効性が大規模臨床試験で報告されている。BMAの術後療法としての意義を考えるうえで,まず乳癌骨転移のメカニズム,BMAの作用機序を理解しておくことは重要である。臨床試験のデータを踏まえ,術後療法としてBMAを使用すべきであるという立場で論じる。
●本企画「誌上ディベート」は,ディベートテーマに対してあえて一方の見地に立った場合の議論です。問題点をクローズアップすることを目的とし,必ずしも論者自身の確定した意見ではありません。
・論点整理/南博信
・「使用すべきである」とする立場から/尾崎由記範/高野利実
・「使用すべきでない」とする立場から/野口瑛美
●本企画「誌上ディベート」は,ディベートテーマに対してあえて一方の見地に立った場合の議論です。問題点をクローズアップすることを目的とし,必ずしも論者自身の確定した意見ではありません。
・論点整理/南博信
・「使用すべきである」とする立場から/尾崎由記範/高野利実
・「使用すべきでない」とする立場から/野口瑛美