脱分化してヨウ素取り込み能を失った分化型甲状腺癌や,低分化,未分化甲状腺癌では放射性ヨウ素内用療法の治療効果が得られず,さらに,分子標的治療薬も癌の治癒には至らないことが多いのが現状である。このような脱分化した癌に対しては,分化誘導が治療の新たな手段になるのではないかと考えられており,これまでさまざまな研究が行われてきた。本稿ではこれまでの研究の成果から将来への展望を論じたい。
State of the Art(Thyroid Cancer Explore)
【基礎】甲状腺癌分化誘導による新たな治療法への展望
掲載誌
Thyroid Cancer Explore
Vol.3 No.2 30-36,
2018
著者名
志村 浩己
記事体裁
抄録
疾患領域
代謝・内分泌
/
甲状腺・副甲状腺
診療科目
糖尿病・代謝・内分泌科
媒体
Thyroid Cancer Explore
Key Words
甲状腺癌,放射性ヨウ素内用療法,分化誘導,ヨウ素取り込み
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。