Conference Report
第120回 日本精神神経学会学術総会
掲載誌
精神科臨床 Legato
Vol.10 No.3 66-68,
2024
著者名
田所 重紀
/
河西 千秋
記事体裁
抄録
/
連載
/
学会レポート
疾患領域
精神疾患
診療科目
心療内科
/
精神科
媒体
精神科臨床 Legato
このたび,第120回の日本精神神経学会学術総会を,2024年6月20日から22日の3日間にわたり,札幌市内の札幌コンベンションセンター,札幌市産業振興センターにて開催いたしました。何より,精神医学はもとより医学関連学会においても最も歴史のある学会の1つであるこの伝統の学会の120回という節目を,主宰校として北海道で迎えることができたことは,誠に慶賀の至りでした。
本学術総会を開催するにあたり,大会テーマを「真に役立つ精神医学」と定めました。これは,グローバリズムの席捲,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大,欧州や中東の戦争などといった激動の世界情勢のなかで,精神医学・医療に携わる私たちの存在意義やその果たすべき役割について改めて自らに問うべきではないか,と考えたことに由来しています。また,高度に細分化していく多様な臨床研究や基礎研究が実際にどのように臨床現場や地域保健に活用されるのか,ということを議論し共有することを目的に当該テーマを定めました。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。