Psychiatric Lecture
病態 高深度エクソームシーケンスにより明らかになった双極性障害におけるモザイク変異とミトコンドリア変異
掲載誌
精神科臨床 Legato
Vol.10 No.3 23-28,
2024
著者名
西岡 将基
記事体裁
抄録
疾患領域
精神疾患
診療科目
心療内科
/
精神科
媒体
精神科臨床 Legato
Key Words
双極性障害
/
体細胞モザイク変異
/
神経発達障害
/
ミトコンドリアtRNA
/
ミトコンドリア病
双極性障害は従来から生殖系列の遺伝因子が深く関与することが知られていた。われわれは高深度エクソームシーケンスを用いてモザイク変異を探索し,双極性障害では発生初期に生じる体細胞モザイク変異,特に神経発達障害の原因遺伝子上のモザイク変異が多いことを明らかにした。また,ミトコンドリアトランスファーRNA上のヘテロプラスミー変異,特にm.3243A>G変異が双極性障害の発症に寄与する可能性を示した。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。