うつ病を「炎症」という切り口からアプローチすることで,病態の新しい一面がみえてきた。うつ病には非定型性や難治性(治療抵抗性)といった,これまでの抗うつ薬で治療に難渋するサブタイプが存在するが,炎症がその病態の一端を担っている可能性がある。今後,炎症を標的とした新しいクラスの抗うつ薬が開発されていくものと思われる。
「KEY WORDS」うつ病,炎症,ストレス,サイトカイン,非定型うつ病