免疫チェックポイント阻害薬を中心とするがん免疫療法は,手術,抗がん剤治療,放射線治療に次ぐ第4のがん治療として注目されている。なかでも,抗cytotoxic T lymphocyte associated antigen 4(CTLA-4)抗体と抗programmed cell death 1(PD-1)/PD-1 ligand 1(PD-L1)抗体は,多様ながん種において臨床応用されており,大腸がんにおいても,高頻度マイクロサテライト不安定性(high-frequency microsatellite instability;MSI-H)の症例で,抗PD-1抗体の臨床効果が認められた。一方で,免疫チェックポイント阻害薬に不応の症例も多く存在し,抗がん剤などの標準治療との併用による有効性の検討や,治療最適化のためのバイオマーカーの検索が注目を集めている。
Catch Up 分子生物学
大腸がんにおける免疫チェックポイントの意義 ~基本から最新知見まで~
掲載誌
大腸がんperspective
Vol.4 No.4 67-71,
2020
著者名
森 正樹
/
土岐 祐一郎
/
三吉 範克
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水島 恒和
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池田 敦世
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荻野 崇之
記事体裁
抄録
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連載
疾患領域
消化器
/
癌
診療科目
消化器外科
/
腫瘍内科
/
消化器内科
媒体
大腸がんperspective
Key Words
免疫チェックポイント阻害薬,CTLA-4,PD-1/PD-L1,MSI-H,併用療法
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。