大腸癌死亡を減らすために,大腸スクリーニングでの腫瘍性病変の見逃し予防は非常に重要である。病変を見逃す原因には,大きく2つに分かれ病変自体が視認しにくい病変低視認性要因と残便や襞裏などで病変を隠してしまう物理的死角要因とがあるが,それぞれに特徴や対応が異なる。まず,視認が難しい病変の拾い上げには,NBIなどの画像強調観察が有用である。次に物理的死角要因のなかで,前処置不良例では,多量の残便により進行癌も隠れてしまうことがあり速やかな再検査が考慮されるべきである。一方で襞裏や屈曲部などの大腸内の死角に位置する病変の拾い上げには,能動的内視鏡操作やフードなどの補助デバイスが有効である。内視鏡的盲点を減らす試みとして広角内視鏡や“Full Spectrum Endoscopy(FUSE)”,“Third Eye Retroscope(TER)”などの新しい内視鏡が登場し,大腸スクリーニング検査への有用性が期待されている。
「KEY WORDS」大腸スクリーニング,見逃し予防,前処置不良,画像強調観察(IEE),大腸死角
「KEY WORDS」大腸スクリーニング,見逃し予防,前処置不良,画像強調観察(IEE),大腸死角

