切除断端における癌浸潤,癌遺残,根治度の判定は,『大腸癌取扱い規約 第9版(2018年7月)』のp25に記載されている。内視鏡摘除標本における切除断端の評価は,水平断端(粘膜断端:HM)がHMX:水平断端の癌浸潤の有無が不明,HM0:水平断端に癌浸潤を認めない,HM1:水平断端に癌浸潤を認める,垂直断端(粘膜下層断端:VM)もHMと同様に,VMX,VM0,VM1に分けられている。注釈には,「癌と腺腫成分が共存する病変で腺腫が切除端にある場合,癌と分けて腺腫成分陽性と記載する」とある。HM0(adenoma(+))は,癌の水平断端陰性であるが,腺腫の水平断端は陽性という意味である。
一方,垂直断端は,「垂直断端までの距離が500μm以内の例で局所再発が報告されている」との注釈がある。したがって,VM0の場合,断端から癌までの距離を記載することが望ましい(必ずしも記載する必要はない)。