血友病は先天性の第VIII・第IX因子欠乏もしくは異常による血液凝固傷害であり,著しい出血傾向を呈する.19世紀,血友病の平均寿命は11歳だったが,20世紀には60歳以上になり,中等症・軽症はほぼ一般人口と同水準となった1).日本における血友病患者の動向について,毎年血液凝固異常症全国調査2)が行われているが,血友病患者の正確な年齢別統計は得られていない.別の多施設調査では,30歳以上の成人血友病患者711名のうち,60歳代が12%,70歳代が5%,80歳以上が2%であった(表1)3).ちなみに現在の一般日本人では70歳代が12.1%,80歳以上は8.8%4)である.