【特集 アンチエイジングから認知症を考える】
高血圧より認知症を考える
掲載誌
Anti-aging Science
Vol.4 No.3 115-121,
2012
著者名
茂木 正樹
/
岩波純
/
堀内 正嗣
記事体裁
抄録
疾患領域
その他
診療科目
その他
媒体
Anti-aging Science
「I はじめに」2011年の春よりアルツハイマー病の治療薬が数種類使えるようになり, アルツハイマー病が治療できる病気になったという印象が一般の人々に広がっているが, 言うまでもなく, 現在の治療では認知機能の低下の進行を抑えることはできるかもしれないが疾患自体の根本的な改善につながるものではなく, 病態は進行していく. 今後のアルツハイマー病の治療の目標は認知機能が経度低下するも日常生活には支障を来していない軽度認知機能障害(Mild Cognitive Impairment:MCI)のサブクリニカルな状態からアルツハイマー病への進行を抑えることに焦点が当てられているが, やはり, この状態からの治療でも病態の進行を防ぐのは難しいと考えられている. また, γセクレターゼ阻害薬などの新規アルツハイマー病薬の治験などをみても, 認知症が長期にわたって進行するものである以上, 副作用なく継続投与できる新規薬の見通しはまだ立っていない.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

