【特集 アンチエイジングから認知症を考える】
血管より認知症を考える
掲載誌
Anti-aging Science
Vol.4 No.3 109-114,
2012
著者名
阿部 康二
記事体裁
抄録
疾患領域
その他
診療科目
その他
媒体
Anti-aging Science
「I はじめに」認知症の主座である脳は脳血液関門によって体循環から隔絶保護されている一方で, 豊富な物質・情報交換を行っている. この相反する機能を構造的に支えているのが, 脳血管およびその周囲を重層的に構築しているいわゆるneurovascular unit(NVU)であり, 近年このNVUの破綻がアルツハイマー病などの認知症や糖尿病性脳障害などの脳疾患に深く関与していることが解明されてきている. 高血圧や脂質異常症(高脂血症), 糖尿病などの血管関連治療薬がこのNVUを全体として保護するといういわゆるneurovascular protection(NVP)という新しいコンセプトが認知症や脳梗塞などの脳疾患治療に新しい展望を開きつつある. 「II 介護認定と認知症の現状」2009年の岡山県北部の真庭市における介護保険による初回認定患者割合を図1左に示してあるが, 同地域では筋骨格疾患が第1位(23.5%)であり, 続いて認知症第2位(22.9%), 脳卒中が第3位(16.5%)となっている.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

