「はじめに」CHAARTED(ChemoHormonal Therapy Versus Androgen Ablation Randomized Trial for Extensive Disease in Prostate Cancer)試験は,2014年の米国臨床腫瘍学会(ASCO)のプレナリーセッションで発表され,日常診療を大きく変える可能性を秘めた結果であったため,前立腺がんの診療に関わる医療者に大きな衝撃をもたらした。本稿執筆時にはまだ論文として発表されていない状況であるが,米国National Comprehensive Cancer Network(NCCN)ガイドライン(Version 1. 2015)にはすでにこの結果が反映されており1),UpToDateでもgrade 1Bとして強く推奨されている2)。本稿では,本試験の概要を述べるとともに,現在発表されているかぎりの内容における問題点,そして将来の展望について述べたいと思う。
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CHAARTED試験
CHAARTED trial
掲載誌
がん分子標的・免疫治療(旧:がん分子標的治療)
Vol.13 No.2 120-123,
2015
著者名
三浦 裕司
記事体裁
抄録
疾患領域
泌尿器
/
癌
診療科目
泌尿器科
/
腫瘍内科
媒体
がん分子標的・免疫治療(旧:がん分子標的治療)
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。