新刊
Topics for Health Care
急性呼吸器感染症(ARI)サーベイランスについて
掲載誌
up-to-date 子どもの感染症
Vol.13 No.1 32-35,
2026
著者名
神垣 太郎
記事体裁
抄録
/
連載
疾患領域
感染症
/
呼吸器
診療科目
一般内科
/
呼吸器内科
/
小児科
媒体
up-to-date 子どもの感染症
本稿はARI/ILI/SARIといった急性呼吸器感染症に対するサーベイランスで用いられる症例定義についてWHOの症候定義を提示するとともに,サーベイランスの目的に応じた症例定義選択(感度・特異度のトレードオフ)を概説する.日本では2025年4月からARIが感染症法における5類感染症定点把握疾患に位置付けられてARIサーベイランスが開始された.約3,000のARI定点(小児科と内科からなる)に加え,約10%が病原体定点として検体を定期的に採取し,その結果を陽性率などで監視している.初期のデータでは週ごとに20万人前後のARI報告数が報告され,そのうち0~9歳が約6割であった.ただし都道府県間のベースライン差が大きいことに注意する必要がある.病原体サーベイランスでは,SARS-CoV-2陽性率がCOVID-19の定点当たり報告数の増加と並行していた.ARIに対する特定予防指針の策定が進められており,ARIに対する総合的な対策が進んでいくことが期待されている.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

