2021年2月に16歳以上に対するCOVID-19ワクチンの使用が特例承認されて以降,同年6月には12歳以上,翌年(2022年)1月には5歳以上の小児にまで対象範囲が拡大された.目まぐるしく変化する新型コロナウイルス関連の情勢とインターネット上に錯綜する情報のなか,ワクチンや治療法の効果について評価した研究論文に一次情報として触れておくことは重要である.本稿では,5~11歳に対するPfizer社ワクチンの効果を評価した以下の論文1)を取り上げ,その内容を解説していく.