たばこ煙には5,000種類以上の化学物質が含まれ,そのうち70種類が発がん物質であり,喫煙は多くの悪性腫瘍や循環器疾患,呼吸器疾患などの疾患の危険因子として知られている.世界では毎年700万人が,日本では毎年19万6,000人が喫煙で死亡している.また,日本では受動喫煙との関係が確実な4疾患,肺がん,心筋梗塞,脳卒中,乳幼児突然死症候群だけで年間1万5,000人が死亡している1).このように喫煙による健康被害は明らかであるが,ニコチンによる依存形成により,ニコチン離脱に伴う多彩な神経・身体症状の出現とも関係し,「禁煙をしたい」と思っていても禁煙を困難にしている.そのため,喫煙習慣の本質はニコチン依存症として捉えられており,日本でも2006年からニコチン依存症が治療対象となる病気として位置づけられるようになった.
身体疾患とうつ病 各種疾患・病態におけるうつ病・気分障害の合併の実情
ニコチン依存症・禁煙治療とうつ病
掲載誌
DEPRESSION JOURNAL
Vol.8 No.2 16-17,
2020
著者名
中野和歌子
記事体裁
連載
/
抄録
疾患領域
精神疾患
診療科目
精神科
媒体
DEPRESSION JOURNAL
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

