近年,職場におけるメンタルヘルス管理は組織マネジメント上の重要な課題に位置づけられています.職場環境に起因する職業性ストレスの要因としては,「仕事の裁量度」「仕事の要求度」「仕事の支援度」といった職務ストレスがうつ病などの幅広い精神疾患発症のリスク因子として見出されています.また,職場のメンタルヘルスにおけるもう1つの重要な因子として「仕事満足度」があり,仕事満足度が職務ストレスとメンタルヘルス問題との関連に大きな影響を及ぼしうることが明らかとなっています.しかしながら,職務ストレスと仕事満足度は相互かつ複雑に関連しあっているものの,これまでの研究では職務ストレスと仕事満足度のメンタルヘルスに与える影響が別々に評価され,これらの要因がうつ病発症に及ぼす影響を検討した前向き観察研究はほとんどなされていませんでした.そこで,抑うつ症状の発症と回復のそれぞれの過程において職務ストレスと仕事満足度がどのように影響しているかについて1年の観察期間により検討を行ったのが本研究です1).
Depression Research Update
仕事満足度と職務ストレスが抑うつ症状の発症と回復に及ぼす影響
掲載誌
DEPRESSION JOURNAL
Vol.7 No.3 26-27,
2019
著者名
立瀬剛志
記事体裁
連載
/
抄録
疾患領域
精神疾患
診療科目
精神科
媒体
DEPRESSION JOURNAL
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

