Topics Q&A 時流解説
震災後メンタルヘルスの現状について教えてください
掲載誌
DEPRESSION JOURNAL
Vol.4 No.2 22-23,
2016
著者名
富田博秋
記事体裁
抄録
疾患領域
精神疾患
診療科目
精神科
媒体
DEPRESSION JOURNAL
A.東日本大震災が発生してから5年が経過した被災コミュニティのメンタルヘルスの実態はどうであろうか.15,894名の死者,2,561名の行方不明者,6,152名の負傷者(警察庁発表2016年3月10日時点)という人的被害の大きさは,同時に,震災に起因して心的外傷体験や親しい人の突然の予期せぬ喪失を体験した方の多さを意味する.震災はさらに長期にわたって,コミュニティの居住環境,就労環境,経済状況,人とのつながりの状況にも大きな影響を及ぼし続けている.特に,福島第一原子力発電所事故が現在でも多くの人の生活に及ぼしている影響は重大である.この5年間の被災コミュニティの方のメンタルヘルスの状況変化を端的に示す情報として,われわれが宮城県沿岸部町村に在住で大規模半壊以上の家屋被災にあわれた住民を対象に毎年行っている健康調査結果の概要を図に示す1).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

