30年ほど前,父親が急死し,それまでは大学に残り精神医学の研究をするつもりでいたが,私は仕方なく父親の運営する病院を継承することになった。しかし,その経営は大変なものだった。当時,私が最初に遭遇したのがアルコール依存症の患者さんだった。