Clinical Report 症例紹介
印象に残った女性アルコール依存症患者の1例
掲載誌
Frontiers in Alcoholism
Vol.4 No.1 56-59,
2016
著者名
奥平 富貴子
記事体裁
症例
/
抄録
疾患領域
精神疾患
診療科目
精神科
媒体
Frontiers in Alcoholism
「はじめに」筆者が所属する東北会病院は単科の精神科病院であり、アルコール依存症を始めとした嗜癖問題を抱える方々への治療に力を入れている。アルコール依存症は3つの側面を持つ疾患である。1つ目は病的飲酒欲求、飲酒コントロール障害を主軸とした精神の病気であること。2つ目は身体の病気であること。肝障害を始めとした多彩な身体疾患を合併しやすい。そして3つ目は対人関係の病気であること。これには2つの意味がある。1つは、病気の進行に伴い「自分には酒さえあればよい」とアルコールへの病的な信頼と執着が高じた結果、周囲との関係が壊れること。2つ目は、もともと生育歴のなかで対人関係における生きづらさを抱え、心理的苦痛の緩和としてアルコールによる酩酊を繰り返した結果、依存症になったということである。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

