「はじめに」肥満は先進国のみならず発展途上国においても増加の一途をたどっており,2013年には世界中の成人における過体重を含め肥満の割合が男性で約37%,女性で約38%にまでなっている1).肥満は男女問わず全身のあらゆる臓器に影響を及ぼし,さまざまな疾患の原因となり得ることから今や重要な社会的問題である.単なる肥満は身長に比べて体重が多い状態を示すが,肥満症は治療が必要な状態であり病気である.BMI{body mass index:体重(kg)/身長(m)2}25kg/m2以上で肥満に原因があるか,肥満に関連し減量を必要とする健康障害を伴う病態である場合に肥満症として定義される.さらに,健康障害がなくても検査によって内臓脂肪型肥満と診断された場合も肥満症として扱われる2).特に内臓脂肪型肥満はメタボリックシンドロームの中心をなし,さまざまな疾患とも関係している3).高血圧症や虚血性心疾患などの循環器疾患,糖尿病や脂質異常症などの代謝性疾患,睡眠時無呼吸症候群などの呼吸器系疾患,脂肪肝や胆石症などの消化器系疾患をはじめとする内科系疾患を高率に合併する.
【特集 女性の生活習慣病】
4 肥満
掲載誌
WHITE
Vol.3 No.1 28-34,
2015
著者名
川本龍一
記事体裁
抄録
疾患領域
高血圧
/
代謝・内分泌
/
栄養管理
診療科目
一般内科
/
循環器内科
/
呼吸器内科
/
産婦人科
/
消化器内科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
/
耳鼻咽喉科
媒体
WHITE
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

