はじめに  従来,肺炎は病院外で発症した「市中肺炎」と病院内(入院後48時間以降)で発症した「院内肺炎」に分けられていた。しかし,医療が高度化し,超高齢社会を迎えた現代においては,医療ケアや介護に関連した肺炎の存在がより重要となり,2010年に日本呼吸器学会より「医療・介護関連肺炎(NHCAP)」という新しい概念が提唱された1)。従来の市中肺炎にはこのNHCAPが多く含まれているが,本稿ではNHCAPを含まない市中肺炎について解説する。