Intraductal papillary neoplasm of the bile duct(IPNB)は,肝内結石症に合併するIPMN類似の胆道腫瘍として,中沼らが提唱した1)2)。その後,2010年のWHO消化器癌分類にも“Epithelial tumours;biliary,premalignant lesions”の項目に掲載された2)。現在,名称自体は普及し,胆道学会でも,シングルトピックカンファレンス(2014),コンセンサスミーテイング(2015)はじめ,何度も主題のテーマとして議論されている。一方,IPNBの疾患概念や解釈;特に乳頭型胆管癌との関係について,考え方の違いが明らかになり,議論がかみ合わず,混乱が生じている。本稿では,「IPNBは胆管癌の前癌病変である」とする立場から,IPNBについて議論を展開する。