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Selected Papers(腎臓領域)

Na⁺/H⁺交換輸送体3の腸管阻害はラットの心腎損傷を予防しヒトのNa⁺取り込みを阻害する

Intestinal inhibition of the Na+/H+ exchanger 3 prevents cardiorenal damage in rats and inhibits Na+ uptake in humans. Spencer AG, Labonte ED, Rosenbaum DP, et al. Sci Transl Med 6: 227ra36, 2014

掲載誌
Fluid Management Renaissance Vol.4 No.3 88-89, 2014
著者名
蘇原映誠
記事体裁
抄録
疾患領域
循環器 / 高血圧 / 腎臓
診療科目
一般内科 / 循環器内科 / 腎臓内科 / 糖尿病・代謝・内分泌科 / 泌尿器科 / 老年科 / 小児科
媒体
Fluid Management Renaissance

[要約] 腸管からの塩分吸収は, 小腸においてはNa+/H+交換輸送体(Na+/H+ exchanger; NHE)が主に担っており, 複数あるNHEのなかでも特にNHE3が主たるものであることがノックアウトマウスの解析から明らかになっている. また, 塩分摂取過多は心不全や慢性腎臓病などさまざまな疾患の増悪因子になることはよく知られている. 今回まず著者らは, 腸管のみでNHE3を阻害するように設計された薬剤であるtenapanorをラットと健康なヒトのボランティアに対して使用してその効果を確認し, 続いて塩分負荷をした5/6腎摘ラットに対して使用して心腎の臓器障害の改善効果を評価した. その結果, tenapanor投与によってヒト, ラットともに用量依存的に腸管内のNa濃度が上昇し, 尿中Na排泄が低下した. NHE3が腎臓の近位尿細管で阻害されればNa排泄増加に傾くはずであり, この尿中Na排泄の低下はNaが腸管から吸収されなくなったことによる体内のNa欠乏のためのものであると考えられた.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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