【特集 低Na血症のすべて】
低Na血症の症状―隠れている症状を探る―
掲載誌
Fluid Management Renaissance
Vol.3 No.1 22-27,
2013
著者名
椙村益久
記事体裁
抄録
疾患領域
その他
診療科目
その他
媒体
Fluid Management Renaissance
「Summary」従来, 低Na血症について臨床上留意する主な点は, (1)急激で重症な低Na血症は中枢神経症状を引き起こし, 重篤な場合死亡する場合があること, (2)低Na血症の症例は何らかの基礎疾患をもっていることが多くそのため死亡率が高いこと, (3)慢性低Na血症を急激に補正すると浸透圧性脱髄の可能性があること, などであった. また慢性低Na血症では症状が出現しないことが多く, 無徴候性低Na血症と称されていた. しかし最近, 比較的軽度な低Na血症が転倒・骨折リスクの増大や認知機能障害と関連し, 心不全の予後不良の予測因子であることなどが報告され, 今後低Na血症について留意する点が多様になる可能性があるとともに, 無徴候性低Na血症という概念が覆されつつある. また, 低Na血症の頻度は加齢とともに高まるが, 平均寿命が延長する現代社会においてはますます高くなると想定され, 慢性低Na血症のQOL, 生命予後への影響の検討は重要であると考えられる.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

