【特集 低Na血症のすべて】
低Na血症はよく起こる―頻度と成因―
掲載誌
Fluid Management Renaissance
Vol.3 No.1 16-21,
2013
著者名
頼建光
記事体裁
抄録
疾患領域
その他
診療科目
その他
媒体
Fluid Management Renaissance
「Summary」低Na血症は, 臨床的に最もよく遭遇する水電解質代謝異常である. 多くの場合低Na血症は無症状だが, 重症例や進行例においてはきわめて予後不良となりうる. また, 軽症例においても低Na血症は転倒, 骨折, 骨粗鬆症, 心筋梗塞の独立した危険因子であることが示されている. Na代謝異常を適切に診断し治療することは, 患者のアウトカムを改善するうえで重要である. 低Na血症の成因は多岐にわたるが, 体内総Na量に対する水分の相対的過剰を意味する低張性低Na血症においては, 患者の細胞外液量の状態によって細胞外液量が減少(hypovolemic), 正常(euvolemic), 増加(hypervolemic)の3つのタイプに分類・鑑別を進める. 「低Na血症の頻度」低Na血症は, 臨床の現場で最も頻繁に遭遇する電解質異常である. その頻度は報告によりさまざまであるが, 入院患者においては約30%に軽度の低Na血症(血清[Na+]130~135mmol/L)がみられ, 中等症~重症の低Na血症(血清[Na+]129mmol/L以下)は7%の入院患者にみられると推定されている1)-3).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

