専門医に聞く
日本で発生しているHIV集積感染
掲載誌
HIV感染症とAIDSの治療
Vol.15 No.1 78-81,
2024
著者名
椎野 禎一郎
記事体裁
抄録
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連載
疾患領域
アレルギー・免疫
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感染症
診療科目
その他
媒体
HIV感染症とAIDSの治療
Key Words
分子系統樹解析
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伝播クラスタ/ネットワーク解析
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アウトブレイク
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検査の遅れた陽性例
薬剤耐性HIV調査ネットワーク(薬剤耐性班)では,pol領域の塩基配列から推定した分子系統樹等を基に「国内伝播クラスタ(dTC)」を同定し,「HIV伝播クラスタ検索プログラム“SPHNCS”」に収載することで,HIVの集積感染動向を観察してきた。dTCを詳細に解析することで,地域報告例の集積が真のアウトブレイクであるかどうかや,検査の遅れた陽性者の集積例を推定できる。本稿では,薬剤耐性班の解析結果から,近年注目すべき集積感染事例を紹介する。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。