ガイドライン改訂のPoints
DHHSガイドライン改訂のポイント
掲載誌
HIV感染症とAIDSの治療
Vol.14 No.1 11-15,
2023
著者名
白阪 琢磨
記事体裁
抄録
/
連載
疾患領域
アレルギー・免疫
/
感染症
診療科目
その他
媒体
HIV感染症とAIDSの治療
HIV感染症の治療の進歩は著しく,現在では適切に治療を受けているHIV陽性者の余命は非感染者のそれと大差なく,HIV感染症は文字通り慢性疾患となった。さらに,抗レトロウイルス療法(antiretroviral therapy;ART)の服薬アドヒアランスに問題がなく,血中ウイルス量が200コピー/mL未満を6ヵ月以上継続でき,他の性感染症がなければ,性的パートナーに性行為でもHIVが感染しないという複数の大規模臨床研究の結果が報告された。この科学的事実から,「U=U(Undetectable=Untransmittable)」キャンペーンが,HIV陽性者の人権問題の視点からも世界中で展開されてきた。治療の進歩でHIV感染症のイメージは大きく改善したと言っても過言ではない。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。