COVID-19/AIDS特設企画
COVID-19肺炎とニューモシスチス肺炎
~CT所見による鑑別は可能か~
掲載誌
HIV感染症とAIDSの治療
Vol.11 No.1 13-16,
2020
著者名
照屋勝治
記事体裁
抄録
疾患領域
呼吸器
/
アレルギー・免疫
/
感染症
診療科目
呼吸器内科
媒体
HIV感染症とAIDSの治療
HIV患者,特に免疫不全例で肺病変がみられた場合には,ニューモシスチス肺炎(PCP)と新型コロナウイルス感染症(COVID-19)肺炎の鑑別は,院内感染対策の観点からも非常に重要である。特徴的画像所見を呈する場合には,両者の鑑別は比較的容易であるが,非典型所見もみられるため,画像所見のみでCOVID-19を否定するのはリスクが高い。特にHIV例におけるCOVID-19肺炎の画像所見については報告が少なく,エビデンスが蓄積されるまでは病歴およびPCR検査と合わせ,慎重な臨床判断が求められる。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。