一般に,ワクチン接種を実施するにあたり,個別に感染リスクを評価し,予防接種歴,基礎疾患,アレルギー歴などを勘案して,ワクチンの選択や接種スケジュールが決定される。
HIV感染者においては,HIV感染症と同一の感染経路を有する感染症を合併するリスクが高く,HIV感染症およびこれに合併した感染症が,互いの臨床経過に影響を与え得る可能性がある。HIV感染症に関連するCD4陽性リンパ球数,HIV RNA量などの因子が,ワクチンの適応および効果に関連することも考慮する必要がある。
「KEY WORDS」HIV感染症,生ワクチン,不活化ワクチン