抗HIV薬を組み合わせて使用する多剤併用療法(combination antiretroviral therapy;ART)がHIVの治療として一般的になって約20年が経過しているが,初期の治療に比較して最近の治療はウイルス抑制も改善され,耐性に対するgenetic barrierも高く,錠数も少なく,副作用や毒性も軽減されてきている1,2)。さらに日和見感染症や合併症などに対する管理も向上しており,HIV陽性患者の予後は改善してきていると考えられる3)。本研究では1996年から2013年までにARTを開始した症例の治療開始後3年間の全死因と死因別の死亡率の変化をもとにHIV陽性患者の予後を解析している4)