【症例】
41歳,男性。
主訴:倦怠感・体重減少・貧血。
現病歴:3ヵ月前より食後の左側腹部痛が出現し,食事摂取量が低下。その後は倦怠感が悪化し,長時間の立ち仕事で倒れたこともあった。2ヵ月前に近医クリニックを受診,強い貧血(Hb 6.1g/dL)が認められ鉄剤にて治療されたが,改善は認められなかった。便潜血陰性のためCT撮影が実施され,脾腫,腹腔内リンパ節腫大,胸腹水貯留が認められた。消化器系の精査を含めて貧血と腹腔内リンパ節腫大の診断のため,患者は血液内科に紹介された。体重は60kgから48kgまで低下していた。熱は自覚していたが,微熱程度とのことであった。