【症例】
40歳,男性。
主訴:発熱,頭痛,全身倦怠感。
既往歴:結核(幼少期),アメーバ性大腸炎(33歳)。
家族歴:特記事項なし。
現症:HIV-1感染症無症候期にて通院中。HIV-1 RNA定量1.3×103copies/mL前後,CD4陽性リンパ球数は500/μL以上で安定していた。入院2ヵ月前に副鼻腔炎に罹患し,保存的治療で軽快した。入院1ヵ月前より頭痛,発熱,全身倦怠感が出現し,次第に増強していた。尿量の増加も自覚していたが次第に減少に転じ,強い全身倦怠感,嘔吐,軽度の意識障害に陥り受診,緊急入院となった。
身体所見:体温39.5℃,脈拍数 110回/分,血圧84/52mmHg,軽度意識障害あり(JCS-1)。頭頸部:軽度の項部硬直を認める,頸部リンパ節腫大なし。神経学的所見:明らかな脳神経学的異常所見なし,四肢麻痺なし。