Trend & Topics 筋の痛みを考える
筋の痛みの基礎的メカニズム
掲載誌
Practice of Pain Management
Vol.5 No.1 18-21,
2014
著者名
久保亜抄子
/
水村和枝
記事体裁
抄録
疾患領域
神経疾患
診療科目
脳神経外科
/
整形外科
/
リハビリテーション科
/
神経内科
/
麻酔科
媒体
Practice of Pain Management
「はじめに」 筋の痛みは, その多くが生命予後にかかわらないことから, また, 筋の異常は通常のX線検査などで検出できないことなどから, これまであまり注目されてこなかった. しかしながら, 正常では痛みを感じない程度の圧迫刺激によって痛みが引き起こされる病態(機械痛覚過敏)では, 筋収縮によっても痛みが惹起されるため, 日常生活に支障をきたしQOLが低下するケースも多く, 現代の高齢化社会においては筋の痛みや痛覚過敏のコントロールは重要な課題となっている. 一般に, 腰部・頚部・肩部の筋に痛みを訴えるケースが多いが, 線維筋痛症や顎関節症などでは咬筋など顎顔面部の筋においても頻発する. ここでは筋性疼痛のメカニズムに関する最近の報告について, われわれの研究室で得られた研究結果を中心に紹介する. 「痛みを引き起こす内因性物質」 筋痛は末梢の筋細径線維(C線維およびAδ線維)が興奮し, それが脊髄2次ニューロン, さらに視床, 大脳皮質へと伝達され知覚される.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

