自律神経症状を伴う激しい頭痛に襲われる群発頭痛では, 患者さんは症状のみならず診断に行き着かないことで苦しんでいることも少なくない, 今回は, ガイドラインに記載されている群発頭痛の疫学や治療法も踏まえ, さらに実臨床におけるピットフォールとその対処法, 患者さんのQOL向上のための診療のポイントや今後の課題など, 幅広くディスカッションしていただいた.
「群発頭痛のOverview」[1. 診断基準と診療のポイント]
荒木:本日は「群発頭痛治療の最前線」をテーマにディスカッションをしていきたいと考えております. まず群発頭痛とはどういったものか, その概要を今井先生, お願いします.
今井:国際頭痛分類第2版(ICHD-II)では, 群発頭痛は反復性群発頭痛と慢性群発頭痛に分かれています. 反復性群発頭痛はいわゆる群発頭痛, すなわち数週~数ヵ月間の発作が発現する群発期と, 1ヵ月以上発作のない寛解期が交互に繰り返されます. 発作が1年以上続く, または寛解期があっても1ヵ月未満であれば慢性群発頭痛と分類されます.