頭痛診療Q&A
Q1 顔面痛にはどのようなものがあるか,またその治療法は?
掲載誌
Headache Clinical & Science
Vol.3 No.1 50-51,
2012
著者名
今村佳樹
記事体裁
抄録
疾患領域
その他
診療科目
その他
媒体
Headache Clinical & Science
(A)口腔顔面領域の疼痛を身体性疼痛と心因性疼痛に分類して考える場合, 身体性疼痛は侵害受容性疼痛と神経障害性疼痛に分けることができる. 侵害受容性疼痛は各臓器や組織から生じる痛みで, 歯科疾患(歯髄炎や歯周炎, 顎関節症など), 耳鼻科疾患(副鼻腔炎や鼻炎, 中耳炎など), 眼疾患(緑内障やブドウ膜炎など)に由来する疼痛が挙げられる. 侵害受容性疼痛で最も頻度が高く, しかしながらしばしば適切に診断・治療がなされないものに筋の痛みがある. 筋の慢性的な疲労によって生じる筋筋膜痛は, 日常生活の中の生活習慣(咬合癖や一定の姿勢の維持など)に原因があるので, 治療でいったん症状が改善したとしても, この習慣が改善されない限り再び疼痛は生じる. 診断は, 上述のような炎症を生じる疾患を除外した後に筋の圧痛が存在することであり, 診査には標準圧(顔面では2kg)による触診が不可欠である. 筋筋膜痛の最も効果的な治療法はストレッチ, マッサージであり, トリガーポイント注射も初期治療には効果的である.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

