肝生検組織における線維化の評価は,慢性肝疾患患者の病態を評価する上で重要である1)2)。肝線維化を評価する方法として,病理医による組織学的評価が長年にわたり広く実施されてきた一方で,1980年頃から肝生検組織画像解析による線維化評価が試みられてきた3)-11)。組織学的評価が線維化の部位,程度,組織改築,偽小葉形成を評価しているのに対し,画像解析法は肝生検組織における線維領域の面積占有率のみを評価値としている。互いに異なる評価基準であるが,二つの評価方法は高い相関を示し,画像解析による肝線維化定量を臨床応用している例も報告されている12)。
本稿では,肝線維化定量技術の一例として,肝生検Elastica van Gieson(EVG)染色切片のWhole Slide Image(WSI)を利用した定量化方法10)11)について紹介したい。