Around Hematological Malignancies
mTOR阻害剤
掲載誌
Trends in Hematological Malignancies
Vol.4 No.1 39-41,
2012
著者名
照井康仁
記事体裁
抄録
疾患領域
その他
診療科目
その他
媒体
Trends in Hematological Malignancies
「はじめに」Phosphoinositide 3-kinase(PI3K)/Aktシグナル経路は, 多くの血液腫瘍を含むさまざまなタイプのがんにおいて異常に活性化されている重要なシグナル伝達経路である(図1)1). PI3Kは成長因子受容体型チロシンキナーゼの刺激のように, 多くの細胞入力シグナルによって活性化される脂質キナーゼである. 活性化されたPI3Kはリン酸化が起こる細胞膜ヘセリン/スレオニンキナーゼであるAktの補充を可能にする. リン酸化されたAktはいくつかの他の細胞内シグナル蛋白を次々に活性化するが, Aktの下流標的の1つにmammalian target of rapamycin(mTOR)がある. mTORは細胞内セリン/スレオニンキナーゼで, 活性化されると, mRNAの翻訳や蛋白合成を促進し, 結果として細胞成長と増殖の制御, 細胞内代謝, 血管新生などの生命現象を司っている. mTORはあるタイプの非ホジキンリンパ腫(non-Hodgkin lymphoma;NHL)やホジキンリンパ腫(Hodgkin lymphoma;HL)を含む多くの血液腫瘍で異常に活性化されている1).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

